7年前、福岡県川崎町で生後11か月の乳児が頭部に強い衝撃を受けて死亡した事件で、傷害致死の罪に問われた母親が初公判で無罪を主張しました。

移送される松本被告

傷害致死の罪に問われた糸田町の無職・松本亜里沙被告(29)。

死亡した笑乃ちゃん

起訴状などによりますと、2018年、当時住んでいた川崎町の自宅で、生後11か月だった長女の笑乃(えの)ちゃんの頭部に強い衝撃を与える暴行を加え、死亡させたとされています。

松本被告(Xより)

笑乃ちゃんは事件のおよそ3か月前にも頭の骨を折る重傷を負い、体には他にも複数のあざが見つかりましたが、松本被告は一貫して否認してきました。

11日に開かれた裁判員裁判の初公判で、松本被告は「故意に笑乃ちゃんに暴行など振るっていません」と起訴内容を否認し、無罪を訴えました。

検察側は「家庭内の落下で生じる可能性の低いけがで、暴行以外の要因は考え難い」などと主張。一方弁護側は「てんかんの発作で、抱いていた娘を落下させるなど事故の可能性が否定できない」などと主張しました。

判決は来年3月に言い渡される予定です。