和歌山県から中国に返還されたジャイアントパンダが、現地で一般公開されていたことがわかりました。中国でも“浜家”は人気のようです。

 中国・成都の「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」の広大な自然に囲まれた敷地に、ジャイアントパンダの良浜があらわれました。和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドから返還されて以来、公の場に姿をみせるのは約4カ月ぶりです。

 和歌山のパンダといえば、今年6月、日本での最後の「一般公開」となった日、開園前には約1400人の列ができるほどの人気ぶりでした。観覧エリアには最後の姿を一目見ようと100分待ちの行列ができ、大勢の人に見送られ中国へと出発しました。

 4頭は中国四川省・成都市の施設で伝染病に感染していないかを確認する検疫のため隔離されていましたが、先月、検疫を終えた結浜から一般公開が始まりました。

 和歌山で生まれたパンダは白浜の「浜」にちなんで名前に「浜」がついていて、中国でも「浜家」として親しまれています。

 施設には、日本人の姿もありました。

 4か月ぶりに公開されたパンダたち。いまの様子について飼育員に話を聞きました。

 (飼育員)「新しい環境に来たばかりのパンダは、音や匂いにとても敏感です。そのため、まずは静かな環境を保ち、騒音をできるだけ減らすよう注意しました。いま3頭は体調も良く、食欲も旺盛です」

 現在、公開されているのは「良浜」「結浜」「彩浜」の3頭で、「楓浜」はまだ検疫中で公開日は決まっていないということです。