国内トップクライマーが熱戦を繰り広げました。
「クライミングドリームカップ」がこの週末、愛媛県西条市で開かれ、スピード種目の日本記録保持者、松山市出身の大政涼選手もファンを沸かせました。

石鎚クライミングパークSAIJOで初めて開かれたこの大会。
ボルダー、リード、スピードの全3種目同時開催は全国的にも珍しく、県山岳・スポーツクライミング連盟などが初めて実施しました。

全国のトップクライマーおよそ80人が各種目に分かれハイレベルの戦いを繰り広げる中、男子リードには、パリオリンピック男子複合の銀メダリスト安楽宙斗選手も登場。
巧みなコース取りと身のこなしで、貫禄の優勝を飾りました。

そしてこの日、最も会場を沸かせたのが松山市出身の大政涼選手23歳。

今シーズンは男子スピードの日本記録4秒87をマークし、ワールドカップでも年間総合3位に入った第1人者は、まず予選で見せました。

タイムは「5秒00」圧巻のスピードでトップタイムを叩きだします。

柔らかさと力強さを兼ね備えた躍動感あふれる身のこなしでファンを沸かせます。
大政選手はこの後、決勝トーナメント1回戦を終えた所で右足の不調を訴え、無念の途中棄権。

それでも詰めかけた多くのファンは、100分の1秒を競うハイレベルの熱い戦いを最後まで堪能していました。

日本記録保持者 (ダイキアクシス) 大政涼選手
「自分の悔しさもあるしこういう終わり方して申し訳ないなというのがあります。今の一番の大きな目標はロサンゼルスオリンピック出場なので、まずはワールドカップで優勝だったり、自分がずっと狙っている世界一速くなるということを目標に今できることを頑張っていきたいと思います」