台風26号(フォンウォン)は、フィリピンを横断、このあと北上して、台湾を西から東へ横断して沖縄方面へ近づく予想となっています。

 気象庁の発表によりますと、大型で強い台風第26号は10日午前6時現在、南シナ海にあり、西北西へ時速30キロで進んでいます。

 中心の気圧は970ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルです。全域130キロの暴風域を伴っています。

 台風は今後、一時的に「非常に強い」勢力に発達しながら、北寄りの進路をたどる見込みです。

 10日午後6時には、引き続き「強い」勢力で南シナ海を北西へ時速15キロで進む予想です。中心気圧は970ヘクトパスカル、最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルとなる見込みです。

 11日午前6時には、引き続き「強い」勢力を保ち、南シナ海を北北西へ「ゆっくり」進む予想です。

 12日午前3時には、「非常に強い」勢力に発達し、南シナ海を北へ時速10キロで進む見込みです。中心気圧は950ヘクトパスカル、最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルと予想されています。

 13日午前3時には、勢力を弱めながら台湾海峡で進路を北東に変え、時速15キロで進む予想です。

 その後、台湾を横断して14日午前3時には、先島諸島近海を東北東へ時速20キロで進む予想です。


 台風26号は発生以降、西方向へ進んだのちに、進路を北そして東へと大きく弧を描いて進むとみられ、15日午前3時には、沖縄本島近海で熱帯低気圧に変わると予想されています。

 気象庁は、先島諸島について、雨雲の発達の程度によっては、11日から14日頃は、警報級の大雨となるおそれがあるとし、前線の影響で大気の状態が非常に不安定となる見込みとしています。

▼11日に予想される波の高さ
沖縄本島地方4メートルうねりを伴う
大東島地方3メートルうねりを伴う
先島諸島5メートルうねりを伴う

▼10日に予想される風向・最大風速(最大瞬間風速)
沖縄本島地方15メートル(25メートル)
先島諸島17メートル(30メートル)