長崎県内では、捜査機関を名乗る男らによる”ニセ電話詐欺事件”が7日だけで、3件相次いで発覚しました。被害総額は3600万円あまりにのぼっています。

①札幌警察署「サトウ」を名乗る男 長崎市の女性から 2240万円騙し取る
詐欺の被害にあったのは、長崎市に住む無職の60代の女性です。長崎警察署によりますと、ことし8月29日、札幌警察署の「サトウ」を名乗る男から電話を受けた女性は、LINE通話やメッセージでのやり取りに誘導されると「あなたの詐欺事件で3人の人が騙され1人が自殺した」「無実を証明するには口座の金をすべて
確認する必要がある」などとウソを言われ、口座に金を振り込むよう指示されました。男の話を信じた女性は、インターネットバンキング口座等に2240万円あまりを振り込み、金を騙し取られたということです。
女性が金を振り込んだインターネットバンキング口座は、男が女性からマイナンバーカードの情報を聞き出し、女性名義で開設したもので、女性は送られてきたキャッシュカードを使って入金していました。男は当時「口座の確認が終わったら、
返金します」などと話していたということで、女性は返金されると信じて振り込みを続けていました。また、女性は男から同様の名目で、電子マネーカードの購入も指示され、総額20万円分を購入しIDを共有。20万円分の電子マネーも騙し取られました。今月5日、不審に思った女性が警察に「詐欺じゃないか」と通報をして被害が発覚しました。
県警は「LINE通話などで警察がやり取りをすることはない」 と注意を呼びかけています。また、マイナンバーカードの情報を使用した新たな詐欺の手口にも、
注意を促していて、外部にマイナンバーカードなどの個人情報を漏洩しないよう
呼びかけています。














