新参謀の秋
一方、ナゴヤ球場でも秋季キャンプが幕開け。ストップウォッチを片手に声をあげる嶋基宏新ヘッドコーチの姿が。岐阜県海津市出身。憧れのドラゴンズ、そして幼少期から慣れ親しんだナゴヤ球場には感慨深いモノがあるようで、張りのある声を響かせていた。来年は球団創設90周年という節目の年。“嶋が来てくれてよかった”と言ってもらえるシーズンにしたいと願う新ヘッドコーチのお手並みを早く拝見したいところだが、まずは選手ひとりひとりの個性の把握から開始。コミュニケーションを取りたいためまずは“じっくり見る”ことにこだわり、選手への直接指導についてしばらくは封印の様子。来春キャンプを待ちたい。
侍ジャパンのメンバーである高橋宏斗(※「高」は「はしごだか」)、金丸夢斗両投手は初日から元気な姿を見せた。高橋投手はブルペンで変化球を織り交ぜながら約30球を投げ込み、金丸投手はブルペン入りせずキャッチボールで汗を流し、11月6日から始まる侍ジャパン強化合宿に向け調整を進めた。
そして全体練習終了後には根尾昂投手がブルペン入り。来季勝負の8年目、荒木さんの根尾評は?
荒木さん「昨年と比べ、今年はピッチャーらしいボールになってきました。来年へのレベルアップを期待したいですね」
野手陣ではソフトボールを使用してのトスバッティングが目についた。この意図について荒木さんは“重たいバットでの練習同様、ボールに押し込まれないようはじき返す練習”であるとコメント。数多なるユニークな練習が打力向上につながっていくことをぜひとも期待したい。














