クマによる被害が全国で拡大するなか、11月5日、静岡県裾野市でクマらしき動物の目撃情報が寄せられました。市は緊急情報メールや同報無線などで注意を呼びかけています。

深刻化しているクマによる被害。2025年度、クマに襲われて亡くなった人の数は11月5日までに13人にのぼり、過去最多だった2023年度と比べすでに2倍以上となっています。

そんな中、野生のツキノワグマの生息地である富士山のふもとの静岡県裾野市で5日、クマらしき動物が目撃されました。

<須山一区 渡邉嘉政区長>
「市の情報だと、このすぐ上。この上にお茶畑があるけど、そのあたり」

5日午後4時40分頃、裾野市須山の須山浅間神社から400メートルほど北で、観光客の男性がクマと思われる動物を見て警察に連絡しました。辺りは暗くなっていたため、動物の特徴は不明ですが、色の黒い生き物が1頭いたということです。

<渡邉区長>
Q.須山でクマは出るもの?
「山(富士山)はいますけど、この辺はいないですよ。イノシシやシカはたくさん出ますので、それの見間違いではないかと思っているんですけど。はっきり分かんないもんで。気をつけた方がいいよって」

地元の猟友会が5日に目撃場所の周辺をパトロールしましたが、痕跡は発見できなかったということです。

裾野市須山地区では10月28日と30日にもクマらしき動物が目撃されていて、市は緊急情報メールや同報無線などで注意を呼び掛け、観光施設にも情報を提供しています。