始発から静岡県内全区間で運転を見合わせたJR東海道線。原因は、トンネル内の天井の設備が垂れ下がり、回送列車のパンタグラフと接触したことによるものとわかりました。昼ごろ運転を再開しましたが、県内の通勤・通学に大きな影響を及ぼしました。

JR東海によりますと、11月6日午前2時半頃、東海道線の焼津駅と西焼津駅の間を走っていた下りの回送列車のパンタグラフから激しく火花が出ているのを運転士が発見し、列車を停止させました。

原因は、用宗駅と焼津駅の間にある石部トンネル内で天井からの漏水を防止する板の一部が垂れ下がり、回送列車のパンタグラフと接触しパンタグラフが損傷したためということです。

これを受け、県内の全ての車両で点検を実施したため東海道線は、始発から熱海駅と豊橋駅の間で上下ともに運転を見合わせました。6日朝のJR静岡駅は在来線を利用する通勤客や通学客で混雑しました。

<利用客>
「調べないで多分大丈夫だろうと思って来たので、そうしたらこういう状況で、ちょっとびっくりしています」

<利用客>
「電車で行きたいが、勤務には間に合わないからきょうは間に合わないかな」

正午過ぎにようやく全線で再開しましたが、県内の東海道線が止まるのは、2日続けてです。東海道線は11月5日の夕方にも、列車のパンタグラフに異常が起き5時間にわたって運転を見合わせていました。5日の原因については調査中ということです。