背景には“時効撤廃”も?
そして、26年間で“時効撤廃”に関しても、かなり大きなインパクトを与えました。
奈美子の夫・悟さんはこう話しています。
「時効撤廃になってからは特命班ができ、すごくコミュニケーションが取れるようになりました。時効撤廃で長い間捜査ができるということで、徐々に刑事の方がよく連絡をくれるようになった。時効撤廃の効果は、この特命班ができたということが大きい」

(元埼玉県警捜査一課・佐々木成三さん)
Q.時効撤廃、並びに特命班の設置これについてはどう見ている?
「ちょうどこの時効が撤廃した時に、各都道府県警に未解決捜査の継続捜査班というのを専門で作った。その中で私も埼玉県警でこの継続調査班には従事したんですが、やはり全ての事件を1度洗い直すんです。そこから、全て未解決の事件を警察署の刑事に任せていたのを捜査一課が担当になるので、この時にコンタクトを取り始めた。夫の悟さんがおっしゃっているのは、そういうことだと思います」
Q.特命班というのは、どれぐらいの規模でどのような捜査をしていく?
「愛知と埼玉は同じ規模くらいの警察官の数なので、多分20人くらいだと思います。ただ愛知は未解決事件はこの事件だけではないので、それぞれの事件を1人1人が確認する。当時捜査本部が終わってから、ここ数年の捜査本部が捜査に従事した警察官の数は10人はいなかったんじゃないですかね」














