「かなり動揺した様子を見せたのでは」
(元埼玉県警捜査一課・佐々木成三さん)
Q.担当刑事が変わって、一気に展開が変わるということはあるんでしょうか?
「事件も人の捜査なので、これまでの得た知識や経験などで捜査方針というのが決まるのはあると思います。ただ、今回は26年間蓄積された捜査資料が土台となっているのも、間違いないと思っています。だからこそ、このDNA鑑定に繋がる捜査対象者を絞ることができた。今の担当刑事の素晴らしい、効果的な捜査だったなというふうには感じます」
Q.なかなか容疑者逮捕には至らなかったが、長年の捜査蓄積も重要だった?
「もちろんです。これは逮捕がゴールではない。公判廷を見据えた捜査というのは、蓄積した現場検証と裏付け捜査、これが必ず生きてくると思います」

Q.DNAの提出を拒否し続けるという情報もあったが、一般論としてDNAというのはどういったものの提出を要求していくのか。拒否する人も中にはいるのか。そういったとき、警察はどんな点に注目する?
「DNAは、口腔内の細胞を取る。簡単に綿棒のようなもので取るだけなので簡単なんですが、もちろんDNAを断るというのは、僕も(経験が)多くありました。断るというのは権利、任意提出なので。ただ、容疑者が言っている通り、警察が来たときに、かなり動揺した様子を見せたのかなと思います。それを根拠に、DNA提出に応じて、翌日にはDNA型一致してますと。これは、かなり早急にDNA鑑定を行ったということもわかるので、この時にはかなり疑いが強いというのがあったのかもしれないですね」
「今起きている事件のDNA鑑定も同時でやっているので、そこに対して優先順位を上げて、1日でDNA鑑定を行ったというのは、このときに何か容疑が強いというのはあったのだと思います」














