5日朝、北海道岩見沢市のJR函館線で、走行中の特急列車が白煙が出たため緊急停車しました。エンジン内部の部品が落下し、液体がもれたことが原因と見られています。

JR北海道 鉄道事業本部 曽我賢一車両部長
「ご利用のお客さまに多大なご心配、ご迷惑をおかけしたことにお詫び申し上げます」

JR北海道 鉄道事業本部 曽我賢一車両部長
「(落下したのは)連接棒というエンジンの中にある部品、エンジンを燃焼する際に発生した動力を伝えるエンジン内部の部品の落下が発見されている」

5日午前8時前、函館線の幌向と上幌向の間の下り線で、走行中の特急「宗谷」が最後尾の5両目から白煙が出たため、緊急停車したものです。

当時の車内について乗客は…。

乗客
「焦げ臭かったです」
「後ろから煙が見えて、まずいなと。みんな落ち着いていた。慣れているのか」

特急車両から線路に降りる乗客たち。このトラブルで、乗客120人にけがはなく、振り替えバスで次の停車駅に向かいました。

今回トラブルがあった特急は、2021年製の観光向け車両「ラベンダー編成」で、JRはエンジン内部の部品が落下し、冷却水や潤滑油が気化したのが、白煙の原因だとしたうえで、4日の運行前の点検では、特に異常はなかったということです。

JR北海道 鉄道事業本部 曽我賢一車両部長
「原因は調査中。原因が判明しだい、再発防止策を実施していく」

JRは、エンジン内部の部品の落下については原因がわかっておらず、今回トラブルがあった車両と同じ型の190両について、6日の始発までに一斉点検を行う予定です。

JRは同じエンジンを搭載する車両190両について、6日の始発までに一斉点検を実施するとしています。

また、6日の特急サロベツ1号と2号は運休を決め、バスで代行する計画です。