京都・嵐山で、建設途中の鵜小屋が約4年間放置された問題で、鵜飼の運営会社の前社長が書類送検されたことが分かりました。

 嵐山の鵜小屋をめぐっては、鵜飼を運営する嵐山通船の前社長が理事を務める一般社団法人が府に設置許可を申請して建設が始まりましたが、工事金額などでトラブルとなり4年前に中断しました。

 一般社団法人と嵐山通船の双方が所有権を否定したため、鵜小屋は4年にわたって放置されたのち、府の行政代執行により解体されました。

 去年、嵐山通船は前社長が鵜小屋の建設にあたり「会社は建設費用を負担しない」と説明したにもかかわらず、請負代金約7700万円の工事契約を業者と結び損害を負わせたとして刑事告発していました。

 関係者によりますと、警察は11月4日、前社長を特別背任の疑いで書類送検したということです。