クマの人への被害が相次ぐ秋田県はきょう、陸上自衛隊と箱わなの運搬などの後方支援活動を行う協定を締結しました。自衛隊はきょう午後に鹿角市で活動を開始します。

きょうは陸上自衛隊の松永康則第9師団長が秋田県庁を訪れ、鈴木健太知事とクマ対策の支援活動に関する協定を締結しました。協定には、設置する箱わなや駆除したクマの運搬など、後方支援の内容が盛り込まれています。

秋田県 鈴木健太 知事
「1週間ほどで協定に至り、鹿角市では初めて出動していただける。重ねて自衛隊のみなさまには、心から感謝を申し上げたいと思います」

秋田県によりますと、きのう時点で県内のクマによる人身被害は60人に上っています。おととい、湯沢市では山林でクマに襲われた70代女性の遺体がみつかるなど、これまでに4人が死亡しています。

きょう午後には、鹿角市におよそ15人が派遣され、活動にあたるということです。