JR九州の関連会社で福岡県大野城市に本社を置く運送会社「プレミアムロジックス」が運転手のアルコールチェックや健康状態の確認などの点呼業務を適切に行っていなかったことが明らかになりました。
不適切な事案は1年間で少なくとも1260件に上っています。
不適切な点呼業務が確認されたのは、JR九州の関連会社で福岡県大野城市に本社を置く運送会社「プレミアムロジックス」です。
JR九州によりますと「プレミアムロジックス」の親会社で、JR九州の子会社「JR九州商事」が今年10月7日に年1度の監査を実施。
佐賀営業所においてアルコールチェックなどを行う点呼記録簿の管理者の署名欄に「プレミアムロジックス」の社長の名前が多く記載されていたことなど不審な点が確認されました。
これを受け、「JR九州商事」が本社と同じ場所にある福岡支店と熊本支店についても調査を行ったところ、管理者の署名欄に休日のため支店にいなかった社員の名前が点呼記録簿の管理者の署名欄に記載されていたり点呼を受ける運転手本人の名前が記載されていたりする不適切な事案が多数発覚。
2024年10月から2025年9月までの1年間、3つの営業所で実施された合計1万3060件の点呼のうち、1260件で不適切な事案が確認されました。貨物自動車運送事業法では運送事業者に対し、点呼時に酒気帯びの有無の確認が義務づけられています。
「JR九州商事」の調査に対し、「プレミアムロジックス」の運転手たちは「うっかり失念していた」「酒を飲まないので大丈夫だと思っていた」などと話したということです。
「JR九州」は「プレミアムロジックス」の運転手たちのアルコール検査に対する意識が低かったことなどが原因としていて、今後は各運転手に担当の点呼管理者を指定するなどして再発防止に努めることにしています。
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