2日午後、仙台市内の住宅街で不審な牛乳パックが見つかりました。調べたところ、危険性はないことがわかりましたが、警察は威力業務妨害の疑いを視野に捜査を進めています。

歩道で見つかった不審な牛乳パックの写真を見ると、「エトログリセリンと思われるオレンジのものが入っている」と手書きの文字で書かれていました。さらに、もう1本は住宅の塀の上に置かれていました。通報した人によりますと、不審な牛乳パック2本は、2日午前7時頃には置かれていて、その後、午後2時頃に付近を通った際にも、そのまま置かれていました。現場は通学路となっていて、3連休明けには多くの子どもたちも通ることから通報したということです。

通報した人:
「表札(がある塀)の上に置いてあったやつがビニール袋が被さってあるような感じ。学校が始まったら通学路にもなるので、通報したほうがいいという話になった」

不審な牛乳パックが見つかったのは、仙台市泉区南光台2丁目で、2日午後2時頃「歩道上に不審なものがある」と警察に通報がありました。警察が確認したところ、不審な1リットルサイズのキャップ付き牛乳パックが、歩道と近くの住宅の敷地内であわせて2本見つかりました。

千葉陽太記者:
「通報から5時間が経過した不審物が見つかった現場周辺です。周辺には警察や消防が駆け付け、物々しい雰囲気となっています」
近くに住む人:
「いたずらにしては(度が)過ぎていると思うし、本物だったらとんでもないことだと思って」

牛乳パックには液体が入っていて、機動隊が回収して調べたところ、危険性はないと判明しました。

通報した人:
「安心しました。もし(本当に)入っていたとしたらダイナマイトかなって、危ないと思った」

現場は住宅街で、警察は威力業務妨害の疑いを視野に不審物が置かれた経緯について捜査を進めています。なお、ダイナマイトの主成分となるのは「ニトログリセリン」。一方、牛乳パックには「エトログリセリン」と書いてありました。誰が何のためにこのように手書きしたのかはわかっていません。