宮城県の仙台市と村田町を電線で結ぶ大規模な太陽光発電施設の建設計画を巡り、事業者が9日、地域住民を対象に初めて説明会を開きました。事業者は理解を求めましたが、住民は事業に不信感を示しました。

説明会は、この発電事業を手掛けるGSSGソーラージャパンが開いたものです。この事業は仙台市太白区茂庭地区と村田町菅生地区を11キロにわたって電線で結ぶ大規模太陽光発電です。再生可能エネルギーの固定価格の買い取り制度に基づく売電価格が、現在の3倍と高額だった2014年に事業認定された茂庭地区に太陽光パネルを1枚置き、電線で結ぶことで菅生地区の8万3000枚で発電した電力にもこの価格が適用されるとしています。

出席者からは、事業に対して不信感を示す声が上がりました。

住民:
「資金面で我々が心配ないような形で施工できるのか」


事業者:
「我々としては(売電)単価が下がったから、じゃあやめるということにはならないので。すでに投資しているから、必ず地域で事業を行うという方向は変わっていない」

事業者は説明会で、茂庭地区の太陽光パネルを150枚程度に増やすほか、環境負荷を減らすなど、計画の見直しを進める考えも示しました。説明会は、11日も開かれます。