ドングリの「凶作年・豊作年」とクマ駆除数の関係

皆川玲奈キャスター:
2025年はクマのエサとなるドングリが「凶作」という予想がでていますが、グラフを見てみると、ドングリは「凶作」と「豊作」を繰り返しているように見えます。

そして、クマの駆除数は2000年以降、急激に増えているような動きとなっていますが、どう見ていますか?

森林総合研究所 主任研究員 岡輝樹さん:
クマの駆除数の急激な変化は、おそらくブナの凶作・豊作が前後に大きく変動し始めたことと関連していると考えられます。

皆川キャスター:
クマの出没が市街地で増えているということも全体的にわかりますが、これはどのように分析していますか?

森林総合研究所 主任研究員 岡輝樹さん:
2000年以降のクマの出没数をならしてみると、少しずつ右上がりになっていますが、これはおそらくツキノワグマの繁殖力が最初に想像していたよりも強く、どんどんと数が増えているのではないかと考えられます。

皆川キャスター:
今、クマの個体数がそもそも増えているような状況だということですね。

==========
<プロフィール>
岡輝樹さん
森林総合研究所 多摩森林科学園 主任研究員
ツキノワグマによる人里域への出没頻度などを分析