「月イチ企画・話題のレシピ本」第3弾は、「三國シェフの家庭料理」。生姜焼きの“肉を巻く”のはなぜ?お好み焼きで“和洋韓”?随所に「三國流」が詰まっています。

“巻くだけで激変”三國流「豚の生姜焼き」

フランス政府から最高レベルの勲章を授与されたこともあるフレンチの巨匠、三國清三シェフ(71)が出版したレシピ本『ザ・シェフ三國の究極家庭おかず』(主婦の友社)。

9月の発売から1ヶ月で“料理本としては異例”の3万部を突破し、Amazonランキングでも1位を獲得するほど人気です。

一体、どんなレシピなのかー
三國シェフ直々に、「究極の家庭料理」2品を教えて頂きました。

まずは、【豚の生姜焼き】

吉村恵里子アナ:
「生姜焼きの悩みが豚肉がパサパサしてしまうこと。生姜が大好きなんですけど…」

三國シェフ:
「それは“しょうが”ないね」

のっけから三國ギャグを頂きつつ、ポイントは「“フレンチっぽく”仕上げること」と三國シェフ。

【材料】(2人分)
▼豚肩薄切り肉:150g
▼米酢:大さじ1
▼片栗粉:大さじ1/2
▼おろししょうが:大さじ2
☆日本酒:大さじ1
☆醤油:大さじ1
☆てんさい糖(上白糖でもOK):大さじ1

材料は一般的な生姜焼きとほぼ同じですが、「肉の下ごしらえ」で早速ポイントが。

〔1〕豚肉を広げて片面にはけで【米酢を塗り】、茶こしで片栗粉を薄く振る

吉村アナ:
「え?お酢を豚肉に塗る?」

三國シェフ:
「いや、“押す”んじゃなくて塗るんです」

再び三國ギャグを頂きつつ、お酢を塗ることで“豚肉が柔らかくなる”とのこと。

そして、続いても三國流のポイントが。
〔2〕肉に【おろししょうがを塗り広げ】、端から【くるくると巻く】

三國シェフ:
「豚肉が薄いから焼くとパサパサになっちゃう。“巻くことで火を通りづらくする”。フランス料理の100年前からある技法で、巻くことによって肉の内部を蒸すように焼いてふわっと仕上げるテクニック」

さらに、生姜を肉の中に閉じ込めることで、“加熱で香りが飛ぶことを防ぐ”効果もあるといいます。

〔3〕油はひかずに強火で1分。焼き色がついたら返しこんがりと焼く
⇒「ちょっと色がつきすぎかなくらい」(三國シェフ)

〔4〕調味料☆を合わせ、〔3〕に回し入れて中火で約4分。火が通ったら皿に盛り付け、フライパンに残ったタレをかけたら完成

三國流「巻いて作る生姜焼き」のお味は…

吉村アナ:
「巻いている“中のお肉がふわっふわ”。柔らかくてビックリ。噛んだ瞬間に“生姜の風味がガツンとくる”