「ポイ活」とは買い物やサービスの利用で得られるポイント(例 楽天ポイント、dポイントなど)を集めて、節約やお得な買い物に活かす行動のことです。
長崎経済研究所が今年9月に長崎県内に居住する18歳以上の男女414人にアンケート調査を実施しました。(30代以下57人、40代89人、50代139人、60代以上129人)※端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。
■「よく利用する」「時々利用する」が9割超
長崎県民アンケート・リサチャンの調査結果によりますと複数の企業等や加盟店が連携する共通ポイントサービスを利用しているか尋ねたところ、「よく利用している」が65・2%「時々利用している」が27・3%となり、あわせると9割超(92・5%)が「よく(時々)利用している」と回答しました。性別では女性が9割(94・9%)を超えました。
ポイントサービスを「よく(時々)利用している」と回答した人のうち、ポイントサービスを何種類利用しているか尋ねたところ、「2~4種類」の割合が71・3%と最も高く、「5~9種類」が19・3%、「1種類」が6・8%となりました。
■キャッシュバック感覚 節約意識で利用
ポイントサービスについて、どのような考えを持っているか尋ねたところ「キャッシュバック感覚や節約意識などから貯めている」が71・3%、「ポイントの有無でお店を選んでいる」が15・7%となりました。
ポイントの利用の仕方について尋ねたところ、「ある程度まとまったポイント数になるまで貯めてから利用する」の割合が52・7%と最も高く、「日常の買い物などに少しづつ利用する」が22・5%、「ポイントを使う商品やサービスを決めてから利用する」が9・1%、「即利用する」が7・8%となりました。
性別では女性で「ある程度まとまったポイント数になるまで貯めてから利用する」が55・4%と男性(47・8%)を上回っています。また、「ポイントを使う商品やサービスを決めてから利用する」は男性(13・8%)が女性(6・7%)を上回りました。
■値引きに使用も 利用期限に不満
ポイントを主に何に使用しているか尋ねたところ、「支払い時の値引きに使用」が91・6%と最も多くなりました。
ポイントについて不満に感じることを尋ねたところ、「利用期限がある」(ポイントの失効)が60・3%と最も多く、「利用できないサービスや商品がある」が20・6%で続きました。
■手続きが面倒 情報管理に不安も
一方、ポイントサービスを「ほとんど(全く)利用していない」と回答した人にサービスを利用しない理由を尋ねたところ「手続きが面倒くさい」が51・6%と最も多く、「情報管理やセキュリティが不安」が25・8%となりました。
この結果について長崎経済研究所はポイントサービスを利用していない人は「損得の考え方」より、むしろ「手続きの面倒くささ」が先行しているようだと分析しています。
■「年間通すとかなりの節約」という人も
ポイントサービスについてアンケートに回答した人からは「簡単で使いやすいポイントサービスにして欲しい」(20代女性)「年々還元率が低くなっているのが残念」(30代男性)「ポイントに振り回されないように気を付けている」(40代女性)「生活防衛のために楽しみながら、ためるポイントは苦しい日々の生活の楽しい潤滑油です」(60代女性)「知らず知らずのうちに貯まって年間を通すとかなり節約につながる」という意見が上がっています。
長崎経済研究所では「ポイントは皆さんの生活の一部として溶け込んでいて手続きの簡素化や、ポイント還元率の増加がサービス利用を促す要因となるようだ」としています。














