成田に東京ドーム10個分の“グローバル拠点”をつくる…、そんな壮大なプロジェクトへの出資を募る不動産ファンド「みんなで大家さん」。年間7%ほどの高利回りをうたい、総額2000億円を集めていましたが、分配金の支払いが突如、止まりました。一体何が起きているんでしょうか?

空港近くの“夢の街” 希望託し投資も…

千葉県成田市。本来なら、今ごろ“夢の街”が広がっているはずでした。

東京ドーム約10個分の敷地に、“最新鋭”の球体アリーナ、そして、外国人観光客を迎える巨大なショッピングモール。それらを備えた、新たな街「ゲートウェイ成田」。

その“夢の街”に希望を託した、70代の男性。老後資金の400万円を、この開発に投資したといいます。

400万円を出資した男性(70代)
「これは年金プラスにちゃんと動いていくだろうということで、毎月の生活費に充てていたんです」

男性が出資したのは、「みんなで大家さん」と呼ばれる不動産ファンド

ビルやホテルといった物件に出資することで、その「賃料収入」から、年間7%程度の“高い利回り”を受け取れるとしています。

400万円を出資した男性(70代)
「完成図のビデオの宣伝なども見たんですけど、これはうまく成功するんじゃないかと」

ファンドの代表は、自身の著書で「ゲートウェイ成田」を力強く宣伝。

代表の著書
「資産評価2兆円の街で、2024年、日本は復活する!」

2024年の完成を目指すとしていました。

この商品を中心に、全国3万7000人以上から総額2000億円を超える出資を集めます。