去年、琉球舞踊立ち方の人間国宝に認定された重踊流(ちょうようりゅう)宗家・志田房子さんの記念公演が行われ、多くの観客がその洗練された芸に魅了されました。

今月4日、沖縄復帰50年と、志田房子さんの重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を記念した舞踊公演「琉球舞踊志田房子の会」が国立劇場おきなわで開催されました。


1937年、那覇市に生まれた志田さんは、3歳で近代琉球舞踊の祖・玉城盛重(たまぐすくせいじゅう)師に師事。
結婚を機に活躍の拠点を東京へ移した後も、琉球舞踊の魅力を国内外へ発信、後進の育成に努めた功績が讃えられ、去年、国の重要無形文化財保持者に認定されました。

志田房子さん
「みなさんの拍手で私は育てられたような気がするんですよね。ですから、こういう認定を頂戴して、お一人お一人に、県民のお一人お一人にお礼を申し上げたい」

当日公演映像公演では、自身が振り付けた創作舞踊の中から、人気の演目が披露され、訪れた観客を魅了しました。

志田房子さん
「今日なんかもうこの年ですけど、また9歳10歳の頃の、あの頃の拍手の音に聞こえて、また、これからがんばれ!って言ってくださってるような思いがいたしました」