8月下旬、北海道小樽市の小学校で、70代の男性運転手がスクールバスの急停止をくり返し、乗っていた児童がけがをした問題などを受け、小樽市の教育委員会は、この運転手を懲戒免職にしました。
8日付けで懲戒免職となったのは、小樽市の潮見台小学校のスクールバスの70代の男性運転手です。
この運転手は、8月26日午後、小学校の敷地内の坂道で2回、乗降用のドアを開けたまま、急停止をくり返し、乗っていた児童数人に打撲などのけがをさせました。
急停止させた理由について運転手は、雇用元の市教委に対し「車内で騒ぐ児童を静かにさせるため、故意にやった」などと話していました。
その後の市教委の調査で、この運転手について、8月26日のバスの急停止だけでなく、児童に座り方などを注意する際、手やバインダーで頭や足を叩いたり、降車時に「早く降りろ」と怒鳴りつけたりするなど、不適切な事案が12件確認されていました。
今回の懲戒免職の処分を伝えた際、運転手からは、特に不服とする発言などはなかったということです。
一方、スクールバスで児童がけがをした問題をめぐっては、警察も、傷害の疑いで、引き続き男性運転手に対する捜査をすすめています。