大手企業へのサイバー攻撃が社会問題となる中、長崎県警は30日、情報学などを学ぶ大学生らを対象にサイバー攻撃を受けたことを想定した体験会を開きました。

長崎県警が開いた体験会には、情報技術の知識を持つ大学生ボランティア28人が参加しました。

使われたパソコンは実際にサイバー攻撃を受けたものと同じような状態となっていて、情報学などを学ぶ学生らでも一筋縄ではいきません。

学生らはサイバー攻撃を受けたらどのような現象が起きるのかアドバイザーらから説明を受けました。

長崎総合科学大学・松尾恒志さん「普段聞いたこともないような文言が出てきて、とても難しい」

長崎大学・塩田健之祐さん「こういう演習を受けて、サイバーセキュリティーの意識を高めていくことはすごい大事だなと」

先月以降、国内ではアスクルなどの大手企業がサイバー攻撃を受け業務に支障が出る事案が発生。サイバー攻撃は他人事ではない身近なものとなっています。

長崎県警本部サイバー犯罪対策課・佐藤修一調査官「お使いのパソコンだったり、スマートフォンを最新の状態にすることが基本的な対策」「サイバーセキュリティーは対岸の火事ではない、セキュリティーの意識を持って欲しい」

長崎県内でもサイバー攻撃による被害が複数件報告されていて、長崎県警は攻撃を受けたらためらわず相談をするよう呼びかけています。