こうした中、政府はきょうクマ対策について初めての関係閣僚会議を開催し、11月中旬までに緊急のクマ対策パッケージをとりまとめることを決めました。

会議の中、鈴木憲和農林水産大臣はクマの捕獲強化対策を推進をしていく考えを示しました。

この関係閣僚会議はクマ対策の「連絡会議」を格上げする形で実施されたものです。

会議のトップを務める木原官房長官は、自治体の判断でクマなどに発砲を可能とする「緊急銃猟」を拡大適用し、警察官や狩猟免許を持つ公務員が速やかな駆除を行う体制をとれるよう関係省庁に指示しました。

この会議の中で、鈴木憲和農林水産大臣は「クマの出没が怖くて農作業が行えないなどの心理的な被害が起きている」とし、農林水産省として捕獲強化対策を推進する考えを示しました。

鈴木憲和 農林水産大臣「私自身も、先日地元集落で柿の木に登って実を食べるクマを見かけたこともありまして、農村における重大な問題であるという風に実感をしております」

木原長官は会議で挙げられた緊急のクマ対策パッケージを11月中旬までにとりまとめるよう指示した上で必要なら追加の予算措置も検討し実効性の高い対策を実施するよう求めました。