上皇ご夫妻が神奈川県葉山町で静養に入り、思い出の岬で散策を楽しまれました。

上皇ご夫妻は午前11時半すぎ、神奈川葉山町の葉山御用邸に車で到着し、沿道の地元住民らおよそ100人に車の窓を開けて笑顔で応えられました。

その後、午後5時ごろ、おふたりは手を繋いで御用邸近くの岬「小磯の鼻」に出て、散策を楽しまれました。

「小磯の鼻」は、一色海岸と大浜海岸を隔てる形で海に飛び出した岬で、過去に何度も散策された思い出の場所です。

おふたりは岬にいた地元住民らと交流。住民の飼い犬に触れながら「尾っぽをよく巻いてるね」「いくつぐらいですか」「きょうは静かで良い海ですよね」などと声をかけ、およそ15分間、夕焼け空の下で散策を楽しまれました。

おふたりは、2022年4月、現在のお住まい・仙洞御所に転居する際、葉山御用邸に一時滞在されていて、葉山へはそのとき以来の訪問となります。

91歳の上皇さまは、今年、心臓に「無症候性心筋虚血」や「上室性不整脈」の症状が確認され、入院しましたが、現在痛みなどはなく、お住まいの仙洞御所で投薬治療を続けられています。

今年5月に葉山での静養が予定されていましたが、上皇さまの入院にともない延期となっていました。