カープを2年で戦力外も…アメリカへ挑戦

その活躍が目に留まり、2021年の育成ドラフト3位で広島東洋カープから指名を受け入団。
しかし、わずか2年で、戦力外通告を受けました。
そこで心機一転、活躍の場として選んだのがアメリカです。
中村来生投手
「カープのときの1年目のオフで、1週間くらい初めてアメリカで野球の練習をしたが、本当に楽しかった。カープを退団することになって、そこからアジアンブリーズというチームに参加して何試合かして、そこで契約を勝ち取った」

MLBの各球団はメジャーリーグを頂点に、7、8軍相当のマイナーリーグで構成していて、その最下層にあるのがドミニカ共和国のアカデミーです。
ここからメジャーに到達できるのはわずか2%程度といわれています。

中村投手が契約したのはマイアミ・マーリンズのアカデミー。今シーズンは約70人の選手が在籍し、最年少16歳から20代半ばまでのラテン系アメリカ人が中心です。中村選手は唯一のアジア出身でした。
中村来生投手
「最初の頃はもう怖かった。本当にみんなでかくて体格も大きい。でもいまはすごい楽しい」
アカデミーには10代で160キロ近くを投げる投手が大勢いて、スピードボールだけで生き残れるほど甘くはありません。

そのため真っ先に取り組んだのが肉体改造。
高校生のときは体重70キロだった中村投手は現在90キロ。20キロの増量に成功しました。
寮での食事はコメや鶏肉、豆など炭水化物とタンパク質中心のメニューで、ウエイトトレーニングではこれまで以上に負荷をかけながら現在の90キロまで増量しました。
中村来生投手
「本当に体大きくなって、筋肉量も増えた。でも、一緒にやってる子たちがすごい身体だし、トレーニングもすごい重量扱うので、そこにいい意味で揉まれている」














