宮崎市のごみ処理施設「エコクリーンプラザみやざき」では、昨年度、137件の出火事案が発生していて、およそ6割が「リチウムイオン電池」が原因となっています。
リチウムイオン電池は多くの人が持っている「モバイルバッテリー」に使われているものですが、その処分方法について皆さんは正しく理解できているでしょうか?
(三浦功将記者)
「スマホやパソコンが手放せない人にとって、特に重宝するのがモバイルバッテリーですが、その捨て方に困っている人も多いのではないでしょうか」
日常的に多くの人が持ち歩いているモバイルバッテリー。
便利な一方、火災のリスクもあり、10月、静岡県では住宅の部屋の一部を焼く火事が発生し、部屋からは焼けた状態のモバイルバッテリーが発見されました。
これは、さまざまな製品の安全性を調査する独立行政法人「NITE」の実験映像です。
モバイルバッテリーが発火する主な理由は、リチウムイオン電池の劣化のほか、外部からの衝撃、それに、日光などで高温になることなどが挙げられます。
モバイルバッテリーを捨てたい場合は、家電量販店に問い合わせる以外に、宮崎市では市役所やスーパーなど市内59か所に設置されている小型家電回収ボックスに投函することができます。
宮崎市によりますと、リチウムイオン電池を使った小型家電の回収は、ひと月平均250キロに上るということです。
(宮崎市環境業務課 渡邉拓磨さん)
「モバイルバッテリーや携帯電話、ハンディファンといったものが増えています。リチウムイオン電池を使用した製品が多くなっています」
ただ、どんなものでも回収できるわけではありません。
(三浦功将記者)
「膨らんでしまったバッテリーをそのまま回収ボックスに投函!これ、ダメなんです!」
市は膨張していたり、損傷していたりするモバイルバッテリーは、回収ボックスではなく、担当の環境業務課に直接、持ってきてほしいとしています。
(宮崎市環境業務課 渡邉拓磨さん)
「リチウムイオン電池を使った製品は、衝撃が加わったときに発火・発熱することによって火災の原因になってしまいます。(窓口に持ってくる場合は)燃えないようなお菓子の缶などに入れてもらえれば、移動中の発火の危険性も軽減できるかと思うので、そのようなことに注意してもらえればと思う」
モバイルバッテリーに限らず、夏に活躍したハンディファンなどにも同じようにリチウムイオン電池が使われていますから、適切な処分が必要です。
宮崎市の窓口で回収を受け付けているのは一般家庭用のものに限るということです。
そのほかの自治体の回収方法については各担当課に問い合わせください。
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