去年3月の熊本県知事選挙の後、木村敬知事が知人にコチョウランの鉢植えを渡した行為について、検察審査会は、検察による不起訴の判断は適切だと議決しました。

この問題は、木村知事が去年3月の知事選挙で初当選した直後、選挙事務所にあった11鉢のコチョウランを熊本市内の病院など7か所に持ち込んだものです。

これについて県内に住む人たちが「公職選挙法で禁止されている寄付行為に当たる」として警察に告発状を提出し、熊本地方検察庁は今年5月に「嫌疑不十分」として不起訴処分としました。

そのため県内に住む36人が起訴を求めて今年7月に、検察審査会に審査を申し立てましたが、検察審査会は10月23日付で「不起訴相当」と議決しました。

これを受け木村知事は「しっかりと審査して頂いた結果だと思うのでしっかり受け止めたい」とコメントしました。

一方、告発や審査を申し立てた市民団体側は「極めて残念な結果。引き続き公平公正な選挙のあり方を市民として求めていきたい」としています。