徳島大学構内で学生が酸素欠乏で死亡したことについて、大学は部屋で試薬を冷やすためにドライアイスを使用していたと発表しました。

 今月20日、徳島大学構内の低温培養室で、特別研究学生の岡本将志さん(27)が死亡しているのが見つかりました。死因は、酸素欠乏でした。

 大学によりますと、当時、岡本さんが発見された部屋では翌日の停電時に試薬を冷やすため、約31キロのドライアイスが持ち込まれていました。これは一気に気化すれば部屋の容積の50%を超えるほどの二酸化炭素の量で、発見時、完全に気化していたということです。

 大学はドライアイスの使用について届け出は求めておらず、把握していなかったということです。