公共交通機関が上空を軽やかに移動。そんなワクワクするような未来が待っているかもしれません。
福島県南相馬市では28日、上空を無人で走る「未来の乗り物」がお披露目されました。お披露目されたのは、レールに吊るされたロープウェイ。運転席はなく、無人の自動運転です。
南相馬市に本社を置くジップインフラストラクチャーは、2018年から自走式のロープウェイ「Zippar」を開発していて、今回本格的な実証試験が始まります。
安定性のあるレールや2本のロープを走るため、風や雪に強いこのロープウェイ。さらに、カーブや分岐も可能で、交通渋滞の影響を受けにくい未来の公共交通機関として期待が寄せられます。最大で12人が乗れる「未来の乗り物」の気になる乗り心地は・・・?
伊藤大貴記者「いまちょうど動き出しましたが、揺れも少なく音も静かで快適です」
レールの上にある電気自動車をもとにした電力で走るため、騒音が少ないのが特徴です。
ジップインフラストラクチャー・須知高匡CEO「12秒に1台の高頻度で運行するので、乗り物を待つことのない未来を作れたらいい。国内だけでなく東南アジアを含めた世界に作っていきたい」
このロープウェイは2028年に空港などの私有地での走行、2033年に公共交通機関として公道での走行が目標だということです。これまでにない乗り物のため、公共交通機関として走行するためには、国の認可や法の整備などさまざまなハードルがあります。いずれにしても運転手不足といった社会課題を解決する可能性を秘めているものです。














