AI=人工知能などデジタル技術の活用を推進するイベントが28日、福島市で開かれました。注目を集めたのは、クマ対策関連のシステムです。

福島市で開かれたデジタル技術の活用を推進するイベント「ふくしまDX推進フェア」。会場では、企業や大学など14の団体が開発した商品やシステムをPRしました。その中でもひときわ注目を集めたのは、クマ対策関連の商品です。

全国で相次ぐクマによる人身被害。福島県内では今年に入って、クマによってけがをした人は17人と過去最多となっています。クマの目撃も連日相次ぐ中、いま注目されるのが、デジタル技術の活用です。

NTTドコモビジネスソリューションズ福島支店・佐々木亮さん「アイデア次第でAIの使い方ってあるのかなって最近(思っている)。20台30台単位で出ているので、いま在庫が全くないです」

こちらの企業が開発した「動物判定AI」は、トレイルカメラが撮影した映像をもとに、AI=人工知能がクマかどうかなどを判定し通知します。

NTTドコモビジネスソリューションズ福島支店・佐々木亮さん「子グマがつかまっているときには、母グマが近くにいたりで、細心の注意を払って、猟師の方も近づく必要がありますので、そういった猟師の安全を守るというところでもAIを活用しています」

一方、こちらはクマの出没状況が一目でわかるシステムです。郡山市の企業が開発した鳥獣害対策マップ「獣(じゅう)マップ」。ウェブサイト上の地図で、クマなどの出没情報のほか、人や農作物への被害情報を共有したり、確認したりすることができます。

エフコム・松嶋拓郎さん「住民の方もここにクマが出たんだと、身近なこととして感じていただくことが一番の注意喚起になるのかなというのがございます」

獣マップはすでに、福島市や伊達市のほか、会津若松市などで導入されているということです。