中学生と高校生が最先端の科学技術に触れました。
仙台の中等教育学校の生徒が、28日に次世代放射光施設の「ナノテラス」で実験を行い、陶磁器の成分などを測定しました。

仙台市青葉区にあるナノテラスで実験を行ったのは、仙台青陵中等教育学校の3年生と4年生、10人です。

生徒たちは、姉妹校である台湾の高校と共同研究を行っていて、28日は有田焼や瀬戸焼など、日本の陶磁器と台湾の陶磁器をそれぞれ装置に入れて測定し、その違いを観察しました。

放射光と呼ばれる強力なX線をあてることで、陶磁器の構造や成分を原子レベルで解析できます。

測定した生徒:
「正直難しかったです。ナノメートルの世界は深いなと思った」

「X線は身近には医療に使われているものしか知らなかったので、こういう分析にも生かせるということが学びでした」

「最初聞いたときは難しいと思ったが、話を聞いていくうちに少しは理解ができるようになって良い経験になった」

今回の実験は、仙台市が保有するナノテラスの利用時間を地元の教育機関や企業などに提供する制度を活用して行われました。

青陵中等教育学校では、28日の実験結果などをもとに研究成果を論文にまとめるほか、台湾の姉妹校にも共有するということです。