「人が作った物で止められた砂を、人の手で運ぶ」
単純な発想にも聞こえますが、2人の研究者は、そこに大きな可能性を感じています。

熊本県立大学 小森田智大准教授「我々がしているのは当たり前のことだが当たり前のことをコントロールできるような知見を集めている」
田井教授「日本中でダムや堰を造って、沿岸の環境に影響を与えてきたがそれに対して抜本的な解決策がそこまでない。そういう意味では期待している。夢があるプロジェクト」
ダムの堆砂をアサリ復活に活用する研究は国内で評価され、2025年8月に環境大臣賞を受賞しました。
海まで運ぶのにはコストもかかることから、田井教授は今後、ダムの堆砂を採取し、研究データを基にして河口付近の川に砂を置き、より広い範囲でより自然な形での問題解決に挑みます。
田井教授「本来の緑川の土砂の流れを作ることで川の魚の住む環境を改善して、また海まで流れて海の環境も改善するような本来の自然に近付けていくようなことができたらなと」














