モズはモノマネ上手だった

ーモズの獲物は何でしょうか?

「主な獲物はバッタ類、コオロギ、カエル、トカゲ、時には小鳥のヒナまで…。

モズはあちこちにいて、その鋭い目を光らせていることから、小さな生き物にとっては、天敵の中でもトップクラスで、生態ピラミッドの中でも高い位置にいる存在です。

オスは縄張り意識が強く、秋から冬にかけては高鳴きと呼ばれる鳴き声で自分の存在をアピールします。

今耳にするキィキィキィキィキィ…いう鋭い声は、秋の風物詩としてよく耳にしますが、この遠くまで響く高い鳴き声はなわばり宣言の声です」

【画像③】キィキィキィキィキィ…いう鋭い声は秋の風物詩

ー繁殖期は?

「春くらいでしょうか。この時の鳴き声がモズを漢字で表す際の『百舌鳥(百舌)』の本領発揮です。

モズのオスは実はとても歌が上手で、歌がうまいオスがモテます。その歌というのはモズが聞いたほかの小鳥の鳴きまねや時には虫の声もまねたりするようです。

ウグイスが『ホー…ホケキョ!』と遠くで鳴いているのかと振り返ったら、意外と近くでモズが『ヒョー…ヒョヘヒョ…』とモノマネを披露していた、なんてこともあります」