海上自衛隊佐世保地方総監部の幹部自衛官が、部下に対するパワハラで懲戒処分を受けました。

処分を受けたのは、海上自衛隊佐世保地方総監部佐世保基地業務隊に所属する佐官クラスの50代の自衛官です。

佐世保地方総監部によりますと、処分を受けた佐官は、2024年1月17日午前8時20分頃、所属部隊の事務所で複数の隊員がいる前で部下隊員に対し「(別の)上司に土下座して謝れ」と発言したということです。

佐官は「土下座して謝れ」とは言っていないと発言を否定しており、「自衛隊内で行われた試験で部下隊員の成績について納得できなかったことから、勉強するよう促そうと声をかけた」と話しているということです。

自衛隊では第三者の証言などからパワハラと認定し、27日付で佐官に対し戒告処分を言い渡しました。

佐官は「パワーハラスメントであると言われる言動及び態度をとった覚えはないが、処分については真摯に受け止める」としています。

海上自衛隊佐世保地方総監 福田達也海将は「隊員に対する服務指導を徹底し、厳正な規律を維持及び再発防止に努めてまいります」とコメントしています。

佐世保地方総監部内の懲戒処分は、今年度に入って13件目です。