
家森亮 記者
「事件の翌朝、こちらの田んぼで郷田さんの遺体は発見されました」

郷田さんが着ていたスーツには財布が残されたまま…。一方で、携帯電話とセカンドバッグは消えていました。

警察は、事件には2人の男が関わっている可能性があるとみています。
□ 事件直前に施設 駐車場で目撃された作業着の男

事件直前の午後5時半すぎ、施設の駐車場では郷田さんが不審な男と話をしていた姿が目撃されていました。

施設職員
「郷田さんは、ポケットに手を突っ込んで、セカンドバッグを(わきに)はさんで、ちょっと緊張した感じの…」

午後6時ごろ、施設を下った坂道でも同じ男と、車を停めて立ち話をする郷田さんをほかの職員が目撃していたといいます。

それが、警察が追っている男だとされます。

施設職員
「背の高いやせ型の作業服らしき服を着た男性でした」

家森亮 記者
「遺体発見現場からおよそ100メートル離れた、この先に郷田さんの車は、乗り捨てられていました」

車は、脱輪した状態で見つかりました。車内には血こんが残っていたということです。
そして、郷田さんのバックは…。

家森亮記者
「事件後、遺体の発見現場からおよそ12キロ離れたこちらの田んぼに郷田さんのセカンドバッグは投げ捨てられていたということです」

事件の情報提供を求めるチラシには、セカンドバックが見つかった場所と、不審車両が目撃された場所が記載されています。
そしてもう1人、別の不審な男も…。

□ 白い軽自動車に乗った作業着の男

家森亮 記者
「こちらのガソリンスタンドでは、事件当時、不審な車と男が目撃されたということです」

不審な車と男の目撃者
「ここをこう入って、給油だったら、こちらへ行きますね。でも、ここで停まって。顔はもうこの辺で話はしています。浅黒い感じで、ちょっと目がギョロっとした感じ」

この男をガソリンスタンドで目撃したという、もう1人の男性にも話を聞くことができました。男の似顔絵は、この男性の証言によるものだといいます。

もう1人の目撃者
― 目撃したのは、どちら?
「下の(男)の似顔絵です」

「作業着を着ていたので建設関係かな。いきなり、(車の)窓を開けて、『やすらぎ、どこにあるか』みたいな、叫ぶような、強めの口調で」

今回、話を聞かせてもらった2人に、不審車両と同型とみられる車の写真を見てもらいました。

不審な車と男の目撃者
「これです。間違いなく、これ」

もう人の目撃者
「形はこんな感じ。横の、この黒いラインはたぶんなかった」

― イラストにはラインあるけど?
「このラインがあれば、特徴があるので覚えているはず」
施設の近くで郷田さんと話している様子が目撃された男…。

ガソリンスタンドで「やすらぎはどこにあるのか」とたずねてきたという男…。

2人の男は、この事件に関わっているのでしょうか。

郷田さんと1人の男が話す様子を見た施設の職員からは、気になる証言がありました。