「右側」から来る歩行者は見えづらい?

さらに、運転者から見て「右側」から来る自転車や歩行者には特に注意が必要です。
これはライトの向きによるもので、ヘッドライト(ロービーム)は、すれ違う車が眩しくないように、若干左側に寄っています。
そのため車両の右側から横断してくる歩行者や自転車は、見つけにくくなっているのです。
交通事故鑑定ラプター所長 中島博史氏:
車同士のすれ違い用の前照灯という名前なので、対向車が眩しくないように少し左に寄せています。ですので夜間の右からの歩行者はどうしても照らせないので、見えづらくなってしまいます。
ハイビーム・早めのライトで対策を
夜、見えづらくなると怖いけれど、ハイビームを使うのは躊躇してしまうという人もいます。
中島氏は、「走行時は本来ハイビームでいい。すれ違うときにロービームにする。使い分けをして、見えにくい状況を減らしてほしい」と話します。
JAFの実験では、同じ白の服装で比較した場合、歩行者を認識できる距離がロービームで37.6mだったものが、ハイビームでは154mと4倍以上長くなることが分かっています。
また、車のライトを点け始める時間帯にも注意が必要です。
交通事故鑑定ラプター所長 中島博史氏:
オートライトの機能がついてる人はそれを使って欲しいと思います。
そうでない方は、暗くなって自分が照らすというよりも、人に知らせるという意味でやはり早めに点けて欲しいと思います。
(ひるおび 2025年10月23日放送より)
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<プロフィール>
中島博史氏
交通事故鑑定ラプター所長 交通事故の分析や再現が専門
ドライブレコーダー開発なども行う














