23日に行われるプロ野球ドラフト指名会議。広島カープは12球団最速でドラフト1位指名の選手を公言した。その選手は、創価大学のセカンドで大学日本代表でも4番を任された右の長距離砲・立石正広内野手だ。走攻守3拍子そろい競合必至といわれる大学生No.1野手を指名した『広島カープ』と『立石正広』との縁について紹介する。

立石選手は広島県の隣の山口県出身。広島の街の印象について聞かれると、一番の印象は『マツダスタジアム』と答える。初めてプロ野球を観戦したのがマツダスタジアムだった立石選手。中学生の時には大会でマツダスタジアムでプレーしたこともある。これが立石選手が人生で初めてプロ野球の球場でプレーをした日となった。当時ファーストを守っていた立石選手は、マツダスタジアムでプレーできる喜びと緊張からずっとふわふわしていて、エラーをしたことを今でも覚えている。

プロ野球の観戦に行く時は、ほとんどがマツダスタジアムだった少年時代。リーグ3連覇を達成した強いカープもスタンドから見届け満員のカープファンの声援も鮮明に覚えている。そんな立石選手が現在も憧れている選手は、当時、広島の4番として活躍し,現在は大リーグのシカゴ・カブスに所属する鈴木誠也選手。「体の大きさにびっくりした」と少年時代に抱いた鈴木選手の印象を振り返ってくれた。

もう一人、立石選手がずっとファンで大好きだと語る選手がいる。巨人と広島でプレーをし、今季限りで現役引退を発表した長野久義選手だ。「シンプルにかっこいい」「テレビで見てて長野選手が打ち取られたりすると悔しくて、打つと嬉しい」と、気づいたら長野選手を応援するようになっていた。高校に進学してからはプロ野球の観戦に行くことがなくなったが、高校の野球部を引退してすぐに、マツダスタジアムへカープのユニフォームを着た長野選手の応援に行った。

「今でもキャンプの映像で長野選手と坂本選手のバッティング練習の映像など、ただただファンとして見ている」と長野愛は終わっていない。立石も憧れたプロ野球界のスター。今度は立石正広が長野久義に代わりプロ野球選手として少年たちに夢や希望を与える選手になる日も近い。運命のドラフトで立石選手の交渉権をどこの球団が勝ち取るのかに注目だ。