突然の夜中の電話に、何かあったと気配で起きてきた長男とともに、岩嵜さんは病院へ向かいました。

岩嵜さん:
「いつも元気いっぱいな元紀のことです。きっとガードレールにでもぶつかって、私たちの顔を見たら『超いてえよ』なんて照れ笑いする。そんな元紀を想像していました」

しかし、深夜の病院はシンと静まりかえり、警察官が1人待機しているだけでした。そこで、元紀さんが飲酒運転のワゴン車に追突されたという簡単な説明と、いま奥の処置室で手当を受けていることを伝えられました。

岩嵜さん:
「どのくらい時が流れたでしょうか?やっと先生が1人出てこられて、『いま、できる限りの処置をしています。1回心臓が自力で動きましたが非常に厳しい状態です。ご家族の皆さんに集まってもらってください』そう言われました」