ウクライナの地下鉄で暮らす人々を撮ったドキュメンタリーも
今年の「難民映画祭」でも、ウクライナを描いた映画が上映されます。(オンライン配信も)
『見えない空の下で』(2023年制作。日本初公開。71分)は、ウクライナの地下鉄で暮らす人々の様子を12歳のニキータを中心に撮ったドキュメンタリーです。
映画「見えない空の下で」【日本初公開】
(末田倫子さん)
「2022年の4月(ウクライナ侵攻の約2ヶ月後)から、2023年の1月までの約9ヶ月間にわたって、前線となったハルキウの中心地から2.5km離れた地点の地下鉄に家を失って続々と流れ込んで来た人々の様子が描かれています。
持てるだけのものを持って避難してきた人々がホームを埋め尽くし、階段で眠る人々も。地上での爆撃音を聞きながら眠り、『決して外に出てはいけない』と言われる子どもたち。
無秩序ではなく、逃れてきた人たちの登録や、食料の配給、子どもたちのメンタルケアが行われるなど、懸命の措置がとられているけれど、プライベートな空間がない中での生活がいかに苦しいか。
撮影スタッフは、当初カメラを持ち込まず、3週間寝食を共にして300名以上の人々の名前を覚えた上で撮影に入ったそうです。
このあと、人々はどうしたのでしょう。まだ地下で暮らしているのか、ツテを頼って、国内・国外に避難場所が見つけられたのか、とても気になります。まだ、戦争が続いているから」