東京駅で自分のワインを保管し熟成させることができる、新たなサービスが始まります。

記者
「こちらは東京駅の中にあるホテルです。その一角に新しくできたのが、ワインセラーです」

東京駅構内にあるホテルのビジネスセンターを改装して作られたワインセラー。保管に最適な温度、湿度が徹底管理されています。

壁のレンガは、東京駅3番線ホームの高架橋に使われていたものです。

JR東日本は、山梨県のワイン醸造メーカー、「マンズワイン」と共に制作した「日本ワイン」をホテル内のレストランで購入すると、このワインセラーに保管することができるという新たなサービスを今月12日から始めます。

マンズワイン 島崎大社長
「今回のワインは当然、熟成を前提に作られているワインですので、かなり長い、例えば10年、15年、20年おいても、今回のような理想的な条件であれば、どんどん美味しくなっていくと思います」

JR東日本は、東北、関東、甲信越地方で鉄道事業を展開していますが、温暖化の影響で、近年、ブドウの生産地が北上していることもあり、ワインを作るワイナリー数の都道府県別ランキングでは、上位5位にJR東日本管内の県が4つも入っています。

また、消費量ランキングでも1位の東京をはじめ、上位5位に管内の4都県が入っています。

JR東日本では日本を代表するワインの産地と消費地を沿線に抱えることから、ワイン産業の振興が地域の活性化に役立つとして日本ワインのビジネスに乗り出しました。

JR東日本 マーケティング本部まちづくり部門 竹島博行部門長
「新たな地域産業として、ブドウを作って地域で仕込んでワインにして売るというのは、可能性のある事業じゃないかということで、こういったものを、JR東日本が少しでも、一緒にやることがあれば、地域活性・地域創生ということで言うと、可能性のある、意味のある事業ではないかというふうに考えています」

ワインは長期熟成させることで味わいが豊かになることから、JR東日本では、「100年以上の歴史を持つ東京駅で自分のワインを熟成させ、時間の持つ価値を味わってみてほしい」としています。