岡山県倉敷市の大原美術館が所蔵する名画「受胎告知」の修復作業が完了し、展示が再開されました。

展示室に戻ってきたエル・グレコの「受胎告知」です。倉敷美観地区にある大原美術館では、来年4月からの再展示を予定していましたが、修復後の作品をいち早く見てもらいたいと、きょう(21日)から一時的に展示を再開しました。

66年ぶりの修復は、今年7月から美術館の修復室で行われ、描かれた当時の絵に近い状態に戻す方針のもと、表面の汚れやこれまでの加筆・修復箇所を除去し、鮮やかな色彩が蘇りました。
(大原芸術財団 大塚優美研究員)
「色彩の鮮やかさとか、修復前は陰影が濃いところがあったんですけど、なめらかな光のつながりになったような感じがしております」
「受胎告知」の展示は12月21日までで、その後、大阪の美術館に貸し出され、正式な再展示は来年4月以降を予定しています。