
オフィスにパソコンが欠かせないものになって久しい今日。職場に広くパソコンが導入されたのは1990年代に入ってからのことですが、映像はその10年前、1982年11月に開催されたオフィス用コンピュータの見本市の様子です。当時のニュースはこう伝えています。

「オフィスコンピュータやファクシミリなど、ビジネス情報機器を一堂に集めた『熊本’82くらしに生きるコンピュータ展』が今、熊本市で開かれています。
会場となった熊本市本山町の興南会館には、36の出展者から、オフィスコンピュータやワードプロセッサーなどあらゆるコンピュータ機器が展示され、見学に訪れたビジネスマンなどが係員の説明に熱心に聞き入っていました。

今回の展示会は、先頃、県内の情報産業関係者などが集まって設立した熊本県情報産業振興協議会が今年度の情報化月間の第1回行事として開いたものです」

パソコンに先んじて80年代からオフィスに普及し始めたのがワープロです。係の人がその先進性を力説しています。

「和文タイプは、数万字の中から文字を拾い選ぶのが難しかったのですが、ワードプロセッサーは漢字を知らなくても読みが分かれば文章が作れる画期的な商品です。一字一字でなく、単語で言葉を拾うことができます」

この画面では、阿蘇の地形をコンピュータに表示させています。土木関係の事前シミュレーションに利用することができるそうです。

「これは電電公社のキャプテンシステムです。電話回線を利用したテレビ情報システムで、(昭和)60年代には、熊本にも普及が予想されています」

キャプテンシステムは、端末をテレビにつないで様々な情報を得られる他、JRの指定席予約などもできる、現在のインターネットの先駆けのようなサービスでした。使用料が高額だったこともありあまり普及せず、2002年に運用を終了しました。














