上皇后美智子さまは、きょう(20日)、91歳の誕生日を迎えられました。側近が明らかにした近況からは、長年にわたる上皇さまとの信頼関係がうかがえます。
■この1年の体調
上皇后さまは、去年10月にお住まいで転倒し右大腿骨を骨折しましたが、歩行訓練など懸命のリハビリを重ね、杖なしで新年一般参賀に出席されました。
側近は、体調面について「お疲れやすくなり、体力も少しずつ低下されているように感じられます」としました。
午後に微熱が出る症状が続くほか、心不全の診断指標である「BNP値」が正常値を超えているということです。
ほか、2022年に診断された深部静脈血栓症が再発しないよう、水分をとって過ごすとともに、御用地内で軽い運動を続けられています。
また、今年5月と7月には91歳の上皇さまが心臓治療のため東大病院に入院。上皇后さまはお見舞いや入退院の際も含め、1日も欠かさず上皇さまのそばで過ごされました。
■日常生活について
お住まいでは、新聞やテレビ、側近との会話を通して社会の出来事に触れられているということです。
また、朝食後には上皇さまと本の音読を続けていて、今は田中貴子さんの「いちにち、古典」を読んでいるほか、おひとりではワファー・タルノーフスカの「シリアの秘密の図書館」などを手にとられているといいます。
お出かけも数回されました。2月に葛西臨海公園でスイセンの花を観賞したほか、4月に「学習院ミュージアム」をご覧に。8月には、毎年恒例の長野・軽井沢町で静養。大日向のキャベツ畑を歩き、上皇さまと散策を楽しまれました。
9月には、悠仁さま成年式後のお祝い行事に出席し、孫の成長を微笑ましく見届けられたといいます。
■「戦後80年」思い馳せ
上皇さまが「忘れてはならない4つの日」としてあげられた「沖縄慰霊の日」「広島原爆の日」「長崎原爆の日」「終戦記念日」には、変わらず今年も黙とうを捧げられました。
また、天皇皇后両陛下が「戦後80年」にあたり硫黄島や沖縄などを巡る“慰霊の旅”を見守り、「戦後50年」の際に皇后として同じ場所を訪ねた時のことを上皇さまと懐かしく話される場面もあったといいます。
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側近は、おふたりの強い絆に触れ「上皇后さまの細やかなお支えに度々に『ありがとう』と微笑まれる陛下に、いつも優しく頷かれながら微笑み返されています」「上皇さまとおふたりで体調と向き合いながら過ごされる互いの信頼と感謝に些かの変わりもありません」としました。
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