勤務先におよそ200万円の損害を与えたとして、工具などの卸売会社の元社員の男が警視庁に逮捕されました。

背任の疑いで逮捕されたのは、大阪府堺市の卸売会社の元社員・高山聡容疑者(46)です。

高山容疑者は2021年の1月から3月までの間、4回にわたって、商品の注文を受けていないにもかかわらず、電動ドリルや溶接機などを発注し、勤務していた会社にあわせておよそ200万2000円の損害を与えた疑いがもたれています。

警視庁によりますと、高山容疑者は、当時、工具などを扱う卸売会社で、商品の受注や発注の権限を持つ役職に就いていたということです。

高山容疑者は、商品の販売先である中古買い取り業者から現金を受け取っていたとみられ、取り調べに対し「自分のために使うお金が欲しかった」などと供述し、容疑を認めているということです。

高山容疑者は2021年1月からおよそ2年半にわたって、あわせておよそ2400万分の損害を与えたとみられ、警視庁が余罪を調べています。