■緊急銃猟と、現場の課題

クマは市街地でも多く目撃されていて、私たちの生活圏内に出没することは、もはや珍しくないように感じます。私たちが普段から"もしも"の場合に備えて行動することはもちろん、自治体や国が具体的な対策を立てる必要性を感じます。

こうした中、9月1日に改正鳥獣保護管理法が施行され、運用が始まった「緊急銃猟」。

これまでは原則的に市街地で銃を使うことはできず、人に危険が及ぶ場合に県と警察の許可を得て使う必要がありましたが、改正法により、人の生活圏にクマが出没した場合、安全面の条件などを満たせば「緊急銃猟」として市町村長の判断で銃の使用、駆除を許可できるようになりました。

時間がない中で「県と警察に許可を得る」という銃を使用するまでの手順が必要なくなるのです。

しかし、市町村からは猟銃使用の責任を負うことについて不安の声が上がるなど、課題もあります。ヒトやモノへの被害がない、安全を確保するなどの要件がありますが・・・

9月に緊急銃猟の運用がはじまって以降、自治体から運用方法や基準について県に問い合わせなどが寄せられていたということです。