2024年2月、福岡県みやま市で給食のウズラの卵をのどに詰まらせて小学1年生の男子児童が死亡した事故で男子児童の遺族が市に6000万円の損害賠償を求める裁判が始まりました。
みやま市側は、争う姿勢を示しています。

2024年2月、みやま市の小学校で1年生の男子児童が給食で出たウズラの卵をのどに詰まらせて死亡しました。
男子児童の父親は2025年6月、「注意喚起が不十分で、発見や救命対応も遅れた」などとして、市に6000万円の損害賠償を求めて提訴しました。
10月17日、福岡地裁久留米支部で第1回口頭弁論が行われ、男子児童の父親は「息子がなぜ死ななければならなかったのか。学校の責任について明らかにしてほしい」と述べました。
一方、みやま市側は、訴えを退けるよう求めました。

男子児童の父親
「朝起きた時の息子がいないという気持ちが言葉で表せないほど苦しいです」「元気にしている姿しか出てきませんね」

この事故を受けて第三者委員会は調査の結果、「のどに詰まりやすい食材の認識が教職員に不足していた」などと指摘した一方、「事故の原因は特定できなかった」と結論付けました。
第三者委の調査を受けてみやま市教育委員会は2025年10月、誤嚥しやすい食材の調理や提供を工夫し、給食の指導を徹底するなどの再発防止策を公表しています。