車の運転席から手を出してバイクを転倒させ、30代男性に重傷を負わせたとして殺人未遂容疑で逮捕されていた男(38)について、大阪地方検察庁は罪名を「傷害」に変更して起訴しました。

大阪地検が10月14日(火)に傷害の罪で起訴したのは、大阪市西淀川区の建築工・土山法光被告(38)です。

起訴状などによりますと、土山被告は今年2月24日の午前11時ごろ、西淀川区の国道を乗用車で走行中に、同じ方向を走るバイクに接近。

運転席の窓から右手を出してバイクの車体を押して転倒させ、運転していた男性(当時31)に右大腿骨内顆骨折などの重傷を負わせた罪に問われています。

大阪府警によると、犯行の直前に土山被告が、バイクの男性にあおり運転をしてトラブルになったとみられています。

府警は土山被告を殺人未遂の容疑で逮捕していましたが、地検は罪名を傷害に“格下げ”して起訴しました。殺意の立証は困難と判断したとみられます。

地検は土山被告の認否を明らかにしていませんが、警察の取り調べに対し被告は、「男性に文句を言いましたが、手で押すようなことはしていません」と容疑を否認していたということです。