吉村代表「社会保障と副首都構想は絶対条件」

藤森キャスター:
提示された12の政策のうち、最低限の絶対条件として、社会保障政策と“副首都構想”などの統治機構改革が挙げられました。今ぐらい力を込めているのであれば、企業団体献金の廃止といった政治改革も含めて、絶対条件に入れればよかったのではないでしょうか。なぜ外したんですか。
吉村洋文代表:
我々が参議院選挙で掲げた公約の二本柱、それが社会保障改革と副首都構想なんですよ。社会保険料はやはり高すぎるし、子どもたち、これからの大人が余計しんどくなる。人口減少・高齢化社会になっていく。この社会保障改革は絶対にしなきゃいけない、社会保険料を下げる改革が必要だということは、公約でも掲げた一つの柱です。
もう一つは、首都圏ばかりに頼るのではなく、もう一つ成長する圏域を作っていきましょうということです。日本は30年成長していないですから。それは別に大阪のために言っているのではなく、何か所か副首都と言われるようなところをちゃんと作っていく、成長戦略として。そしてもし首都圏に何かあれば、ちゃんと首都機能をバックアップできるような、国家の安全保障の観点からもリスク管理の観点からも、副首都をきちんと作っていこうと、副首都構想として掲げている。
これは僕は日本に必要なことだと思っています。この二つについては、参議院選挙でも公約に掲げた二本柱だから絶対条件であり、これが駄目だというのであれば、そもそもやりません。

確かに政治とカネ、企業団体献金は、ずいぶん離れてはいます。僕はこれについてもやはり明確にしていくべきだと思いますが、ただ溝が埋まるのかというと、それがどこまで埋まるのかはわかりません。これには挑戦しています。
やはりこういったことをやる上では、何度も言うようですが、議員定数削減しましょうと。国会議員が500人近くいるんです、衆議院だけで。今まで約束したこともやっていないじゃないですか。椅子に座ることが目的になっている。これは絶対に駄目です。
僕たちは、大阪ではありますが、109から88まで、20%議員数を実際に削減しました。そのときはバリケードを張られて、維新が過半数取ったときに、他の党は全部反対ですが、それを押し切って改革をして、それが原点になって、財政改革や成長戦略、最終的には万博もできるようになってきました。やはり改革するためには自分たちからやらないと駄目なんです。
「身を切る改革」と維新は一生懸命に言っているのですが、「身を切る改革」のセンターピンは、議員定数の削減です。国会議員は絶対に嫌がると思いますが、僕はこれが必要だと思っていますし、それが進めていく上の条件だと、代表として思っています。
小川キャスター:
自民党との間で、膝詰めの議論に入ってきているという感覚が伝わってきますが、その政策協議の中で閣僚ポストの具体的な言及はあったのでしょうか。
吉村洋文代表:
高市新総裁からは連立の打診がありました。それは閣内に入ってもらいたいという話がありました。
藤森キャスター:
具体的に公明党のポストの数よりも多くするというような打診があったとか。
吉村洋文代表:
ただ僕たちはあまりこのポストにこだわっているわけではないので。高市新総裁からは「閣内に入ってもらいたい」という話がありました。
藤森キャスター:
具体的な言及はなかったのですか。
吉村洋文代表:
具体的な言及はちょっとありました。あまり言って良いのかわかりませんが。でも、それはポストの話ではなく、本当に改革を実行できるんですかと。我々も本気でやらないとこんなことはできないんですよ。
VTRのインタビューにもありましたけど、「吉村さんのイメージと、ゆるい自民党とはちょっと違うじゃないか」と大阪の人がおっしゃってました。だから本当に僕たちはまず、議員定数の削減など色々なことを本気でやってきたのを見てらっしゃるから、そう言っていただけるんです。
でも国会はそれをやっていないから、まずそれをやらないと。それと高市新総裁が本当にそこまでの覚悟を持ってやってくれるのであれば、僕も腹くくってやります。それが基本的な考え方ですし、中途半端な覚悟だったらやっぱできないです。