2度にわたる台風で多くの住宅に被害が出た東京の八丈島で、町が仮設住宅の建設を検討していることがわかりました。

先週に続き、おとといにも台風が直撃した八丈島。人的被害はなかったものの、複数の地域で断水や停電が続いています。

住宅の屋根が飛ばされたり、壁が崩れたりする被害も多く確認されていて、町によりますと、これまでにおよそ220人が「り災証明書」の申請をしたということです。

こうした中、けさから住まいを失った島民を対象に、町営住宅への入居相談が始まりました。

町役場の職員
「条件が今、八丈町に住所がある方」
島民
「これは窓ガラスが割れたほうの床」
「(自宅は)天井も落ちて、屋根もはがれたりとかして、屋根の中のものが全部床に散らかっている状態、床もはがれかけてるし。全然住めない」

現在の町営住宅の空きは24部屋のみだということで、町は仮設住宅の建設を検討しているということです。

島では漁業にも大きな影響が出ています。

記者
「島内の漁港では屋根が飛ばされるなどの被害があり、漁に出られない状態が続いています」

漁師
「これほど広範囲にひどいのは、今まで私の知る限りはないです。(漁業再開の)見通しがきかない、先が見えないというのは(これまで)ないんじゃないか」

午後には小池百合子知事が八丈島に入り、被害状況などを視察する予定です。